吾唯カブを知る

吾唯足知 スーパーカブのブログ  最近はハンターカブについて書いています

カブ 過激カム

とりあえずエンジンの仕様も落ち着いてきましたが、思っていたよりスピードが出ていないんですよね(´-`)

 

さてどうするかな〜

 

と思いつつ、以前ブログにアップした自分のカブのスペックを見て気付いたんです。

 

 

 

 

 

あれ?

 

 

カムシャフト、80cc用じゃん…

 

 

 

 

 

 

ベースとなっているボアアップキットはjunの80cc。

80ccの特性のエンジンにショートコンロッドのクランクシャフトを組み合わせ排気量を96ccに上げただけのものなんです。

 

 

 

初歩的な事に気付いてしまいました…

 

80ccだと高回転型カムであっても排気量が上がれば特性がストリートカム寄りになってしまいますから更に高回転型のカムが必要になります。

 

 

 

JUNインターナショナルで105cc用などのハイカムもあるようですが値段が高いし、現在のカムは細いタイプなのでロッカーアームも太いヤツを用意しなきゃいけないしで色々必要になるなと、他の物を探していると良さげなモノがありました。

 

 

 

f:id:yoshi83miya:20180816092856j:image

マニアック製 過激カムシャフト デコンプVer

 

 

 

 

カブ系エンジン 安く速く剛く

 

とネットで検索するとたくさん記事が出ていてとても面白く勉強になるブログです。

 

たまにヤフオクでカブ系エンジンパーツを販売されていて今回の過激カムもその一つです。

 

 

 

 


f:id:yoshi83miya:20180816092900j:image

パーツ一覧

 

ロッカーアームAssyも付いているこのセットでお値段6500円!安い!

ただ安くて雑な製品とは違い、造りもしっかりしていました。

人によっては小サビや梱包など性能に関係のない細かいところを気にする人もいるようですが大事なポイントはしっかりしていました。

 

 


f:id:yoshi83miya:20180816092904j:image

JUN80cc用ハイカム(右)との比較

 

シャフトに黒のコーティング?がされています。

デコンプ機構が付いています。

カム山の高さが全く違いますがベース径が違うので、それを踏まえて計算するとリフト量は同じでした。

 


f:id:yoshi83miya:20180816092912j:image

ロッカーアーム

上がJUN80cc用(モンキーノーマル用)

 


f:id:yoshi83miya:20180816092920j:image

横から。

 

よくカムシャフト交換でありがちな50用ロッカーアームと90系用ロッカーアームの流用によるカムのカジリがありますが、ベース径の太いカムシャフトには90cc系のロッカーアームを使わないと確実に壊れます。

 


f:id:yoshi83miya:20180816092908j:image

2つのロッカーアームをシャフトに通しタペット側基準で比較。

 

カムの当たり面の角度が違います。

カムシャフトのベース径が違うので当たり前ですが…

90系のロッカーアームの方が緩やかな角度です。

ベース径の太いカムシャフトに、軽量化目的などで50ccのロッカーアームを付けるとカムシャフト当たり面の角度がキツイのでカムとロッカーアームがどんどん削れていきいずれ壊れます。

 

 

 

 

 

 

話がそれましたが、取り付け時に悩んだのがデコンプ機構の原理。

取り付けは付くようにしか付かないのですが、どうやってデコンプが効くのかが全然理解出来ず、30分くらいあーだこーだと悩みました。

 


f:id:yoshi83miya:20180816092916j:image

ロッカーアームなしで構造確認してみたり。

 

 

 

で、やっと構造は分かったのですがココで説明するのも大変だしよくよくネットを検索したら詳しく記事にしている方もいたので、詳しくはWebで!

 

 

 

で、組み付け完了してタペット調整もしていざ始動。

 

 

あ、タペットクリアランスだったりデコンプ付きのカムクリアランス見る時の注意点だったり色々ありますが、このカムセットを買っても取説は一切ありません。なので初心者や経験の少ない人、サービスマニュアル、パーツリストを持っていない人はやめといた方が良いでしょう。

 

 

 

始動後のメカノイズですが、タペット音は意外なほどありませんでした。その後クリアランスをキツめ広め試したが気にならないレベル。

 

 

で、慣らしを行ないつつフィーリングチェックをすると、低中速も減った感じはなく違いが分からないくらい。

 

慣らしが終わってから全開を試すと、これまでのカムよりパワーバンドでの伸び感がアップしました。伸び切りまでグイグイ引っ張ってくれる感じ。

コレは期待出来そうだ!と、テストコースで最高速度をいつものようにスマホGPSアプリで計測。4速の最後は上体を伏せて計測。

 

 

結果は103.0km!

 

 

 

ちょっと上がりました。

パワー感的にはもっと出そうな気がしたんですけどね。

 

その後メインジェットの上下と点火時期の進遅を試したけどやはり同じスピード。

マフラーによるんだろうけど私の場合は遅角方向の方がしっかり引っ張る感があり速度が出ました。

 

結果としてこれまでより安定的に3桁出るようになったかなという感じでした。

 

 

 

 

 

うーん、それにしてもスピードが出ませんね…

 

まあ私のクランクシャフトがショートコンロッドで連桿比が低いのもロスだと思うしもっと排気量上げて105ccとかにしたら違うのかもしれないんですけどね。

 

 

けど、真夏とはいえエンジンから発する熱量の高さや加速時のチェーン、ミッションへの負担感、オイル劣化の早さなど、私のカブのコンセプトからだいぶ外れてしまって来ているんですよね…

これだとラクに乗れない。頑丈とは言えない。

 

 

 

前のエンジンパッケージが85ccで96km。

今のが96ccで103km。

たかだかスピード7kmアップのための代償にこの現状はアウトです( ̄∇ ̄)

 

根本から考え直しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

 

一回エンジンを確認しようとヘッド開けたら

f:id:yoshi83miya:20180823220530j:image

うん?

 

f:id:yoshi83miya:20180823220548j:image

うん…。

 

 

 

 

ギリギリアウトーーーー_(:3」z)_